けむりのき (煙の木)

学名  Cotinus coggygria
日本名  ケムリノキ
科名(日本名)  ウルシ科
  日本語別名  カスミノキ、ハグマノキ、スモークツリー
漢名  黃櫨(コウロ,huánglú)
科名(漢名)  漆樹(シツジュ,qīshù)科
  漢語別名  櫨木(ロボク,lumu)
英名  Smoke tree, smoke bush, Venetian sumac
2010/05/28 神代植物公園

2007/06/19 小石川植物園

 ケムリノキ属 Cotinus(黃櫨 huánglú 屬)には、北半球に約4-7種がある。

  ケムリノキ C. coggygria(黃櫨)『中国本草図録』Ⅳ/1729・Ⅴ/2191
    var. cinerea(紅葉・黃道櫨)
河北・河南・山東・四川から南歐に産
    var. pubescens(毛黃櫨)
山西・陝甘・河南・湖北・四川・貴州・江蘇・浙江から東欧に産
  C. nana(矮黄櫨) 
雲南産 『雲南の植物Ⅰ』179
  C. obovatus
北米南東部産 
  C. szechuanensis(四川黃櫨)
四川産 
   
 ウルシ科ANACARDIACEAE(漆樹 qīshù 科)については、ウルシ科を見よ。
 和名ケムリノキは、英名の訳。花の形から。
 かつてハグマノキ(白熊木)と呼ばれていたが、今日ハグマノキの名はキク科の別植物 Myripnois dioica(螞蚱腿子)にあてられているようだ。なお、はぐま(白熊)はヤクの尾の毛で作られた白い払子、花の形をこれに見立てたもの。
 日本では、古来黄櫨(おうろ)をハゼノキにあてているが、漢名を黃櫨(コウロ,huánglú)というものは本種である。
 フランス・南歐から、カフカス・西&中央アジア・ヒマラヤを経て華北・華東・陝甘・西南まで分布。
 中国では、根・樹枝・葉を薬用にする。『全國中草藥匯編』下 p.548

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